【真紅眼考察⑦】ワンキル型7軸レッドアイズについて
旧ハンター×ハンター風?のサムネを作って満足しました防人です。最近はジャンプが騒がしいですが、五代厄災を攻略するのはいつですか?
というわけでお待たせ?しました。真紅眼の全く新しい形を提案するこの【真紅眼考察】シリーズも2年ぶりの更新です。守護竜の時は展開ルートだけ作ってデッキが出来なかったこと、その後レダメが禁止になり創作モチベがなかったことがこのシリーズの更新が途絶えていた理由です。
思えばこの2年は守護竜でドラゴンが全部ぐちゃぐちゃになり、ガンドラ事件でレダメが冤罪をかけられたと思えば模範囚として1年で厚生して出てくるし、レダメが刑期を全うしている間に遊戯王全体を大きく変えてしまったドラグーンが登場しました。彼がいなければ《禁じられた一滴》《三戦の才》のテキストは”””選択して”””になっていたでしょう。
そんなわけでまだまだドラグーン禁止に怯えるさなかで気が抜けない真紅眼ですが、ここで1つ区切りをつけたいと思い、今回執筆に至りました。
- 1.リスト
- 2.経緯
- 3.概要
- 4.基本戦略
- 5.《輝光竜セイファート》とレベル7ドラゴン
- 6.《黒鋼竜》について
- 7.ドラゴン以外のカード
- 8.エクストラデッキ
- 9.今回採用しなかったカード
- 10.おわりに
1.リスト
メインデッキ52枚については一考の余地があります。
このデッキは余りにも素引きしたくないカードが多くなってしまい、枚数を増やしてゴミを引きにくくしつつ、サーチやリクルートでデッキが回るように構築することを意識しました。
それなりに回るようにはなっていますが、手札誘発や特定カードへの回答を引きにくいのが大きな問題です。
2.経緯
まずは前回の記事から。
《真紅眼の黒竜》の闇属性・レベル7というステータスに着目し、《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンーオーバーロード》によるワンショットキル成立を狙いとしたデッキを組もうと思い立ったのが今回構築した「7軸」が誕生した経緯です。
素材である《覇王黒竜・オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》はドラゴン族レベル×2という召喚条件。これを満たしやすいカテゴリは現状【真紅眼】【ヴァレット】【ドラゴンメイド】で、【ドラゴンメイド】がパワーとしては頭一つ抜けた印象です。
前回軽く触れましたが、【真紅眼】【ヴァレット】はカテゴリ内でシナジーが見られます。また《ヴァレット・トレーサー》による強力なレベル8シンクロ展開も見込め《ヴァレルロード・S・ドラゴン》に簡単にアクセスできるのは非常に大きいと考えています。
さらに新弾で非常に強力なエクシーズを得たことにより、勝ち筋がぐっと広がりました。
《アークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン》と《レイダーズナイト》です。
これにより盤面が多量でオーバーロードではキルが難しかった場面でもアークリベリオンで打点を集約させることでワンキルが可能に。元々の打点を参照するため《禁じられた一滴》とも噛み合います。
ワンキルは上記3枚+素材のオベリオンでほぼ完結するため、それを如何に【真紅眼】で通していくかという視点でカードを選びました。
3.概要
【真紅眼】といえば先行展開が主流です。過去には守護竜を絡めた大量展開や《真紅眼融合》を軸に罠で固める罠型があって、それらは先行でのアクションで後攻の相手を妨害しつつ有利にゲームを進めるプランでした。
しかし今回は先行2ターン目、後攻1ターン目のワンショットキルを目指します。
昨今の遊戯王では《冥王結界覇》《禁じられた一滴》などの返しのカードが非常に強力で、多くの盤面はこれらで返されてしまいます。如何にリソースを残して展開ができるか、ある一点へのの妨害が致命傷にならない、Gで止まれるかなどが重視されると私は思っています。
【真紅眼】は展開系に片足を突っ込んだカテゴリだが今のカードプールではリソースを残しながらそれなりの妨害数の確保が厳しいです。しかしリソースを使い切ったところで強固な盤面は組めない。ならばリソースを使い切った段階でライフを削り切り短期決戦を仕掛けていくのが賢明ではないかと判断しました。
ヴァレットギミックや黒鋼竜による展開力を押し付けつつ、ランク7のオーバーロード、もしくはランク4のアークリベリオンで8000を一度に削りきるのが目標です。その過程で罠や妨害を踏める《ダイナレスラー・パンクラトプス》や《ダーク・アームド・ドラゴン》を採用しました。SS可能なレベル7であり、メインデッキ内で相手のカードに触れるこれらの価値は非常に高いです。こうしたカードはビートダウン性能もありますが、大抵の相手にはリソース勝負で負けてしまい悠長なことはしてられない、あくまでも割り切って短期決戦であることは忘れてはなりません。
4.基本戦略
《黒鋼竜》や《輝光竜セイファート》を《ストライカー・ドラゴン》に変換し、ヴァレットを絡めた展開をしていきます。ロムルスから渓谷をサーチし、アブソルーターからヴァレットにアクセスする動きはスマートですが、ロムルスは妨害を貰いやすいということを忘れてはいけません。動きの核となるヴァレットは渓谷ではなく霊廟アブソルーターやクイックリボルブなどの手段でアクセスするのが望ましいです。
渓谷では基本的にテンペストやバルジにアクセスします。ディンギルスの優先度が高い場合はその限りではありません。渓谷はレベル7一体分と考えることが多いです。
オーバーロードで殴りきるのか、アークリベリオンで削りきれるのか、それともティンギルスやヴァレルソードで盤面を処理しつつドラグーンやサベージで蓋をするのか、相手の盤面と自分の手札から見極め、展開をしていきます。
《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンーオーバーロード》
素材のオッドアイズリベリオンに重ねることで、ドラゴン族レベル7×2から3000×3の9000ダメージを叩き出すモンスターです。他のカードで盤面処理を行ったり妨害を踏みとにかくこのカードを通すことを考えます。自身への妨害に非常に弱いという欠点を抱えていますが初見殺し性能は抜群です。甘えた展開を許さず最終的にランク7の成立さえ叶えばゲームを終わらせる火力の高さは非常に魅力的といえるでしょう。
キモチェ~~~~~~~~ pic.twitter.com/a4X70Pdfes
— さきもり (@ELI_Redame) 2020年8月10日
《アークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
実はオーバーロードでのワンキルは要求値が高めです。耐性持ちの制圧モンスターが多く蔓延る中それらを他のカードで処理して、かつランク7のダイレクトアタックを通せる機会はそうそうありません。
そんな時に輝くのがアークリベリオンです。相手の場にモンスターが居ればいるほどワンキル率は上昇し、耐性持ちのモンスターはもはや処理する必要もなくゲームを終わらせることができます。
下記のコードトーカーがいい例です。サイバース族は《トランスコード・トーカー》《デコード・トーカー・ヒートソウル》で破壊体制と打点上昇を合わせた盤面をリソースを多く残しながら構築してきます。
オーバーロードではこの耐性をもった2体を超えて8000を削りきるのは難しいのですが、それを可能にしたのがアークリベリオンです。
このデッキはランク7を採用する都合上、高打点のモンスターを並べやすくなっていて、アークリベリオンに打点を集約させてワンキルする動きが取りやすいという意味でも噛み合っています。《ヴァレット・トレーサー》がレベル7供給、サベージによる妨害ケアだけではなく単体でワンキル札にもなり得るということで、飛躍的に価値が向上しました。
アークリベリオン、キモチェ~~~~~~~~ pic.twitter.com/fm81UZuQay
— さきもり (@ELI_Redame) 2020年8月11日
5.《輝光竜セイファート》とレベル7ドラゴン
ドラゴンリンクで見たカードですが、このデッキでは主に自身リリースのレベル4サーチではなく手札のレベル7を切って必要に応じたレベル7ドラゴンをサーチする役割で使います。手札に来てしまった《真紅眼の黒竜》や《エクスプロード・ヴァレット》を処理したり、《アブソルータードラゴン》を切ってトレーサーをサーチしつつ、ダムドをサーチできるのは大きな利点です。
霊廟で黒竜とアブソルーターを墓地に送りトレーサーをサーチ。セイファートで闇属性レベル7を切りつつダムドをサーチし、そのまま墓地闇3体に繋げる動きが非常に強力です。手札で切るレベル7がアブソルーターなら霊廟で墓地に送るのはバルジが良いでしょう。
《ノクトビジョンドラゴン》
《ストライカー・ドラゴン》や下級ヴァレットで条件を満たせるため腐ることはほぼありません。セイファートでサーチ可能でそのままストライカーに変換してロムルスに繋げつつドローができます。そしてレベル7闇属性ドラゴン族であることからランク7に繋がる点も見逃せません。セイファートを絡めた動きでは潤滑油的な働きをしてくれます。
墓地が肥え易いこのデッキでは召喚条件を満たすのが容易であること、メインデッキ内で盤面に干渉出来てかつレベル7ドラゴンであるのが採用理由です。対象を取る破壊効果では数多くの耐性持ちに対して無力なのが懸念されますが、アークリベリオンの餌にしたり、ティンギルスで対応出来るのであまり問題にはなりません。それよりも相手の裏に干渉出来るのが非常に有用です。3枚使える今ならこのカードの強さは健在であると感じました。
《アブソルーター・ドラゴン》
基本的にはトレーサーにアクセスするためのエンジンの役割を担います。また、素引きやリボルブによってトレーサーへのアクセスが他で可能な場合はSS可能なレベル7としてオベリオンの素材になることができます。セイファートのコストにする動きも非常に強力で、そもそもトレーサーに触るカードがない時はセイファートの効果でサーチすることもあります。
《真紅眼の黒竜》
このデッキは【真紅眼】ですが、場に出ることはまずありません。主に
- 《真紅眼融合》の素材
- 《Sin-真紅眼の黒竜》の除外コスト
- 《竜の霊廟》での墓地調整
これらの3つの役割を担いますが、デッキで採用しているのは2枚になります。素引きしている場合は基本的にどれか1つしか役割をこなせないので見極めが必要なカードです。
ここは要調整で3枚採用も視野であると私は思いました。
素引きの黒竜がネックになりがちな【真紅眼】ですが、今回はセイファートで他のレベル7に変換するというアプローチを試みました。他にもロムルスの②の効果で出すこともできます。
《嵐征竜ーテンペスト》
ロムルスの成立=レベル7ドラゴン族1体分になるのはこのカードの存在があるからです。ダムドの墓地調整に1役買っていて、アークリベリオンでワンキルするときの2400のパンプ要因としても非常に便利です。
《エクスプロード・ヴァレット》
トレーサーかリボルブからアクセスできるレベル7です。素引きしたとしてもリボルブートセクターにはレベル制限がないので場に出すことが出来るのを忘れてはいけません。滅多にありませんがヴァレルソードで対象に取ると2000バーンが追加できてワンキルに届く可能性があることを覚えておきましょう。
6.《黒鋼竜》について
レダメが帰ってきたことにより再び脚光を浴びることになったカードです。
レダメと組み合わせて単体でリンク2かランク7を選択でき、初動としては申し分ありません。
ランク7に繋げる動きは前回の記事よりこちらです。
黒鋼竜をストライカーに
黒鋼竜efレダメサーチ
黒鋼竜efSinサーチ
渓谷efコスト切ってテンペスト落とし
場魔法があるのでSinss
ストライカーを経由してロムルスを出し、渓谷からアブソルーターを落としてトレーサーをサーチすることでヴァレットにもなることが出来ます。召喚権を優先して割きたいカードで動きの中核を担うカードですが、相手の《墓穴の指名者》が致命傷になるカードということは覚えておくべきです。
7.ドラゴン以外のカード
《ワン・フォー・ワン》《クイック・リボルブ》などの展開補助を除いたカードの選択基準は「こちらの動きを通しやすくする」「相手の動きを大きく抑制できる」の2つです。
前者はこちらのワンキルの成功率をあげてくれるもの、後者は動きの抑制によって盤面を崩してのワンキルがしやすくなるということで、2つのアプローチでメインギミックを助けてくれます。
《灰流うらら》《墓穴の指名者》
主な役割対象は《増殖するG》です。Gで止まれるような器用なデッキではないので、通してしまうと厳しいです。高打点のモンスターによる展開が多いのが幸いしていますが、展開途中で何か妨害を残せるわけでもなく、妨害手段もモンスターに寄っています。本当は《抹殺の指名者》まで採用したいくらいですが、スロットが厳しかったので今回は見送りました。
《増殖するG》
相手の動きを抑制するという側面で非常に大きな効果を期待できます。しかし現在はGを止めるカードが9枚あるというのが現状です。G3枚に対して止めるカードが9枚あるというのは通る確率は中々に低いです。
とはいっても通った時のパフォーマンスが大きく、うららや墓穴を使わせることも非常に重要になってきます。Gで抑制できなかった時点で、こちらが返せる盤面でターンが渡ってくるかどうかは別問題なのでここも要検討の枠だと思っています。
《ハーピィの羽根箒》《コズミック・サイクロン》
メインデッキで相手のバックに触れるカードがあまりにもなかったので採用しました。今はモンスターとバック、手札誘発と多様な手段で妨害をしてくるデッキがほとんどなため、腐ることはあまりない印象です。相手の墓穴を割って《黒鋼竜》が無効化されるのを防ぐだけでも役割として大きいです。指名者やカウンター罠と1:1交換できるだけでなく、永続魔法やフィールド魔法から動くデッキに対しては妨害としても機能します。《ツインツイスター》はこのデッキでは手札コストの捻出に困ることが多く、メインギミックを阻害するため不採用となっています。
《禁じれられた一滴》《三戦の才》
手札誘発が6枚かつデッキが52枚なので相手の展開をただ眺めるだけでターンが帰ってくることはザラです。そんな時にこれらのカードがないとどうしようもありません()
攻撃力が半分になってしまいますが、アークリベリオンは元々の攻撃力を参照するため影響はありません。このカードでアブソルーターを切ったり、不要なレベル7を処理して使えるのが評価が高いポイントです。比較的魔法が多く損失をしにくい撃ち方ができるとはいえ、コストの捻出は苦労します。それを考慮してもリターンの方が大きいため採用しています。
8.エクストラデッキ
こうした展開デッキではエクストラ1枚1枚の選択がゲームを大きく分けます。
しかしトレーサーの制約によって一部を除いて採用カードは闇属性に限られます。闇属性でないカードは動きの初めの方でプレイするものでない限り、場に出る機会が大きく制限されてしまい勿体無いです。他属性に比べればカードプールが広いのが闇属性のエクストラデッキですが、意外と求めるカードがないのも事実です。
特にランク7のカードプールの狭さは致命的でした。ドラグーンのような耐性があるモンスターを効果でも打点でも処理できるカードがないのが厳しい現実として突き付けられました。今回はトレーサーを使わない際の選択肢として、《ダーク・アンセリオン・ドラゴン》からの《霆天號アーゼウス》を採用しています。闇属性以外のカードはプレイの機会が限られる先ほど申し上げたばかりですが、エクシーズデッキである以上アーゼウスは採用しておく価値があります。
《ヴァレルロード・S・ドラゴン》
トレーサーの価値を飛躍的に高めている1枚です。カウンターを載せるので妨害に少し弱いですが、先行でドラグーンと一緒に展開したり、後攻でオベリオンやアークリベリオンへの妨害をケアしたりします。打点上昇も非常に強力で後先問わず使い勝手のいいカードですが、このデッキは墓地にリンクがいない状況が多々発生します。
サベージを出すときは使い終わったリンクモンスターをトレーサーで割ることを意識しておくのが良いでしょう。
《ダークエンド・ドラゴン》
このカードがないとサンダードラゴン対面で大変なことになってしまいます。デッキ枚数を増やしている分サーチで動くことが多いのでそれが阻害されてしまうとデッキを回すことが出来ません。使用機会は少ないですが、無いと困る対面が存在するのが事実です。
《捕食植物ヴェルデ・アナコンダ》
《超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズ》
メインギミックで《真紅眼の黒竜》が採用されている【真紅眼】である以上採用しない理由はありません。一滴や三戦の登場により先出には少しリスクが生まれるようになりましたが、特定の回答を強要できる時点で非常に強力なモンスターであることは変わりません。先行ではこのカードとサベージの成立を狙います。
私は後手の捲り性能を高く評価しており、このカードだけでキルラインに到達してしまうこともしばしばあります。【真紅眼】では《黒鋼竜》から《真紅眼融合》をサーチできるので、Gを打たれた際には《黒鋼竜》で止まって融合をサーチし、次のターンに手打ちするというプレイもできます。
《ドラグニティナイトーロムルス》
《ストライカー・ドラゴン》
動きの核となるカードです。1枚しか採用していないのは短期でゲームを決めることを想定しているからに他なりません。ロムルスの②の効果はエクシーズ召喚を多用するこのデッキでは発動機会は十分にあります。
《アクセスコード・トーカー》
《ヴァレルソード・ドラゴン》
ロムルス+モンスター2枚で出すゲームエンド級の性能を持ったリンクモンスターです。属性がばらけていないのが少し噛み合っていませんが、それでも効果は絶大です。一応この枠は自由で闇属性のリンクならばどれも採用候補になります。出すことは非常に稀なためまだまだ検討ができる枠であると思います。
《宵星の機神ディンギルス》
アストラムやヴァレルエンドの処理をこのカードに一任しています。戦闘と効果破壊どちらにも耐性があると手が付けられません。ディンギルスでの処理が必須な時は渓谷でバルジに触ることを意識し、優先して出すようにします。
9.今回採用しなかったカード
ランク7で【真紅眼】といえばこのカードですが今回は先行展開で蓋をするわけでもなく、リソースゲームに持ち込むわけでもないのでこのカードは目的に沿いませんでした。悪くないカードではあるのでいつか使ってやりたいです。
レダメとドラグーンの登場頻度が高い上に黒鋼竜でのサーチが効きますが、罠カードが使いづらくあまりこのカードをサーチする機会がなかったので抜けました。これを採用せずにデッキ枚数を減らすか他の補助輪を採用したいという思いが強かったです。
ヴァレルエンドを着地点とする守護竜ギミックですが、一滴が多すぎてリソースを使う割にあまり信頼がおけなくなってしまったので不採用になりました。白黒竜なども採用し、もう少し先行展開に寄せるなら検討できると思います。
このデッキでは様々な側面で特定のドラゴンを墓地に送れるカードが重要になっています。2枚目以降の渓谷を採用すればロムルスを出さなくとも展開ができ、初動を増加にも繋がり安定感が増します。ただ実際は手札コストを要求するのが厳しく、それほど大きなリターンが得られませんでした。ロムルスから1枚だけ使用し、バルジやテンペストにアクセスするのみに留めました。
アークリベリオンが出るまではリボルブの代わりに入っていたカードです。
ベリオンだけではワンキルできる場面が限られ、ある程度は殴りあう場面がありました。そんな時に福音は破壊耐性付与もありながらランク7のサポートも出来て有用でしたが、アークリベリオンでトレーサーの価値が一気に上昇したことでリボルブでアクセスルートを増やし、ワンキル率が向上したことで殴り合いをあまり考えなくていいようになったため抜けていきました。《深淵の青眼龍》《巨神龍フェルグラント》のような有用な蘇生先がないこのデッキではパワー不足です。
10.おわりに
ドラグーンで【真紅眼】のアイデンティティが失われたと感じ、モチベーションを落としてしまっている人が少なからずいると思います。実際、youtubeで真紅眼の動画を見るとドラグーンに対しマイナスイメージを抱いているようなコメントが多く散見されました。ツイッターでも同様の意見は目にします。
流石に強みの1つでもあるドラグーンを採用しないわけにはいきません。しかしドラグーンだけに頼らない【真紅眼】をうまく構築出来たのではないかなと思います。
今回のエクシーズによるワンキル型を提唱している人は今までいなかったように感じます。オーバーロードは判明した時からぜひとも【真紅眼】で使いたかったカードでして、こうして形にできて良かったです。
9000字も偉そうに語っていますが、今回は別に「正解」を示すためのものではありません。これをきっかけに【真紅眼】に再び目を向け考える人が一人でも増えればいいなと思い今回考えていたデッキを紹介しました。
実際のカードに触れる機会は今では殆ど無くてADSオンリーのプレイスタイルで、私自身離れたり戻ったりを繰り返しています。戻るときにはカードを一通り調べますが、昨今のOCG向けのテコ入れは本当に素晴らしいと思っています。
3年前のリンク追加以降、ゲーム全体の選択肢が広がったり、カードプールや考えることが急激に増加している反面、情報発信者が足りていないように感じました。戻ろうとして調べても情報が足りないことが殆どです。それこそ環境デッキは有料noteなどで知ることが出来ますが、ちょっとしたファンデッキや中堅カテゴリはカードプールが広がっているのにもか関わらず全く情報がありません。なのでブログでもなんでもいいので情報発信というのは基本的にやり得で、もっともっと増えればいいなと思います。
発信者が増えれば得られる情報の質が下がる、質の高い情報にたどり着けなくなる可能性があるという懸念もあるかと思います。実際このブログを開設した時のブログブームの際にはそうした声が散見されたのを覚えています。しかしそれは受信者のリテラシーの問題で、記事を書かなければそもそも誰の目にも留まることすらないのです。
こうしたい理由でいまはブログは「書き得」だと思っています。あくまでも自分の意見を述べる場ですので、人によって構築や考えが違うのは当たり前です。
まあそうはいってもやはり競技プレイヤーが率先して記事を書いてくださる環境デッキに関しては「正解」が求められるので書き得は当てはまらないかもしれません。少なくとも私のようなエアプがでしゃばる場所ではないですね。
もし誰かが【真紅眼】を使ってみたいと思った際に、私のブログが少しでも力になればなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。最近はnoteで遊戯王以外のことも書いてるのでよかったらTwitterをフォローしてみていってください。