ハイドラシラユキライロ
制限改訂直前ということで今期も終わりが見えてきました。
自分は、今期は前半忙しかったり復帰したてでいろいろアレだったので特にCSとかに出たわけではないですが、そこそこ遊戯王をする機会はあって、それで使っていたデッキがあるのでそれを解説してみようと思います。
記事のタイトルにもあるように使っていたデッキは「ハイドラシラユキライロ」です。
メインとなるのはこちらのカードです。
条件を満たせばコスト無しに特殊召喚でき、墓地肥やしをしながら相手ターンでの妨害も行える優れたカードです。
しかし、召喚にしろ効果を使うにしろ同名カードが落ちていないことが条件なので、墓地のカードを調整できるカードと一緒に採用する必要がありました。
そこで、このカードの召喚補助兼妨害役として採用していたのが「妖精伝姫シラユキ」です。
これらのカードは2種類とも墓地肥やしを必要とするため、墓地肥やしに長けている「ライトロード」を採用しました。
アドバンデージ製造機であるこちらカードがハイドランダーとよく噛み合っています。
COTDで新たに追加された「トワイライトロード」が墓地除外を利用するため、ハイドランダー召喚のための墓地のカード調整に一役買っているのもライトロード採用の理由です。
とまあこんな感じでデッキを組みました。
とりあえずレシピです。
以下、次のような順序で解説していこうと思います。
- デッキ枚数について
- 採用カード解説
- ライトロードあれこれ
1.デッキ枚数について
今回は出来るだけ40にしようとしました。
上のレシピは41枚になっていますが、正直増援は削ってもいいかなって思います。
ライトロードのデッキ枚数を増やす意味についてこのカードの存在が挙げられると思います。
60枚デッキで通ると莫大な墓地アドバンデージ(?)を得ることの出来るパワーカードです。
確かに強力なのですが、このカードのリターンとデッキを60枚にするリスクが釣り合ってないように思えました。
具体的に言うと
- 援軍、ソラエクなどのパワカを引きにくくなる
- デッキにいらないカードが増えるため、ランダム墓地肥やしの質が落ちる
ライトロードを使ったことがある方であればわかると思いますが、ライトロードで明らかにカードパワーが高いのは「光の援軍」「ソーラーエクスチェンジ」の2枚です。
墓地を肥やしながらサーチ、ドローを同時に行えるという他のテーマにはないカードです。
この2枚を引き込めるとデッキがよく回転し、試合を有利に運べる可能性がある他、デッキ枚数が抑えられているとランダム墓地肥やしで狙ったカードが落とせるカードも上がります。
2つ目の理由ですが、60枚にするとなるとまず捕食植物ギミックが採用されると思います。
シラユキがランダム墓地肥やしで落ちにくくなるため、ピンポイントでシラユキにアクセスできる「ブリリアント・フュージョン」をサーチするためです。
後は、デッキ枚数増加によって「捕食植物ダーリング・コブラ」を引きにくくすることが出来るという点がちょうど噛み合っているからですね。
また「捕食植物オフリス・スコーピオ」からの「MXセイバーインヴォーカー」と「剛鬼」によるファイアウォールドラゴンを2体並べるギミックが強力なので、是非とも採用したいです。
ですが、これらのカードは引きたくないカードが増える他、ライトロードが関係していませんのでデッキ枚数に対するライトロードの比率が落ちることになり、ミネルバでのドローや破壊を行える確率が落ちてしまいます。
ミネルバによるアドバンデージの獲得が出来にくくなってしまうのは勿体ないです。
こんな感じで60枚にする案は没になりました。
しかし、40枚にするとハイドランダーの効果成功率がやたら下がるので、そこはもう少し考えたほうがいいかもしれません。
2.採用カード解説
・ルミナス2種
ハイドラ出すときにこいつらの被りが一番鬱陶しいので枚数を減らしたいのですが、展開のキーとなるカードですので3ずつ採用しています。
基本的にサモナー➡シャーマン➡サモナー みたいな感じで手札の消費を見ながら場のモンスターを増やしていって、リンク召喚に繋げていきます。
シャーマンルミナスは墓地がにライトロードあればは手札を消費しないのと、メインフェイズに墓地を肥やせるのがポイントです。
・ライトロード・ビースト・ウォルフ
41枚構築で3枚にすると引きすぎて危ないので2枚にしています。似たようなカードでフェリスがありますが、あちらは援軍ソラエクの効果で落ちても出せないので不採用です。
・トワイライトロード・ソーサラー・ライラ
魔法罠の発動にチェーンして破壊効果を発動できるので、フィールド魔法や永続罠を止めることが出来ます。
表側限定なのでバックには触れられません。
・トワイライトロード・ジェネラル・ジェイン
ルミナスを除外して900下げ、ライデンやウォルフを除外して1200下げです。
自身の効果で3000まで相打ちをとることが出来る子です。
ぶん回す余裕があればリンク召喚やルミナスで場を往復して効果を使いまわして、ライトニングで一気にライフをとったりもできます。
これでうまくダメージを調整できるとよい感じです。
・ライトロード・アサシン・ライデン
トワイライトロードと合わせるとメインフェイズにいっぱい墓地を肥やせます。
単体では何もできない子ですが、必要な場面はあるので1枚のみの採用です。
・ゴブリンドバーグ
他の手札のレベル4をランク4にするカードですが、フォトンスラッシャーでないのは通常召喚できないウォルフを処理するためです。
増援を抜く場合は墓地で被らせないために、1枚ブリキンギョにするのがいいと思います。
Gを当てられるのがきついので悩みどころではありますが、ミネルバを建てるカードとしてとても優秀と考えています。
・手札誘発
もう少し種類を散らしたかったのですが、Gがきついのと、広い範囲に打てるのでうららは3枚。
残りはうさぎとGで悩みましたが、マスターpの処理が大変なので出来るだけドラD止めるためにうさぎにしてました。
・影星軌道兵器ハイドランダー
大体は最初に書いた通りです。
このカード自身が召喚条件に墓地肥やしを要求しますが、召喚に成功すれば更なる墓地肥やしをしながら盤面に干渉できます。
ステータスも非常に優秀でマスターpの数少ない回答にもなります。
シラユキやミネルバと合わせれば相手にプレッシャーを与えることが出来るので、是非とも召喚したいです。
・妖精伝姫ーシラユキ
ぶっちゃけ現環境ではちょっと使いにくいです。
リンクモンスターは裏に出来ないし、月の書効果を強く当てられるデッキが少ないです。
2枚のモンスターがないと動きが成立しないデッキにはとても強力です。
妨害に限らず、SS可能なレベル4モンスターとしても優秀です。
とりあえずこのカードが一番墓地にいてほしいカードで、ピンポイントでアクセスできる「おろかな埋葬」は即採用しました。
・ブリリアント・フュージョン
正直このカードを発動すると、セラフィがエクストラゾーンを埋めてミネルバが出せないことが多いです。
先行ではセラフィを素材にデコード・トーカーをリンク召喚して、マーカーの先にミネルバを置くのがこのカードを絡めた強い展開になるのですが、要求されるモンスターの数がセラフィを含めて5体と多いのでなかなか難しいです。
ミセス・レディエントは要求されるモンスターの数を少なくできますが、このカード以外に有用な地属性モンスターがあまりいないため、不採用としています。
どちらにせよ、リンク召喚を絡めてミネルバを召喚するにはそれなりの手札の質を要求されるため、なかなかこのカードの扱いは難しいです。
しかし、墓地のモンスターの種類増しに使える事やシラユキをピンポイントで落とせる事、手札がいい時にファイアウォールを並べやすくなることなどリターンもそれなりに大きいので採用しています。
・闇の誘惑
ドローソースとしての役割を持ちながら、シャーマンルミナスの効果発動に必要なライトロードが除外されているという条件を満たしてくれます。
こういうドローソースで弱いカードを引きにくくなるのも60枚構築にはない利点です。
・ガイアセイバー ファイアウォール・ドラゴン ダイガスタ・エメラル
ルミナス絡めた展開の目標盤面はファイアウォールドラゴン2体+何かを並べることです。
ガイアセイバー経由して1体目のファイアウォールを出して、エメラルでガイアセイバーを蘇生すると楽に2体目を出せます。
・ライトロード・セイントミネルバ
このデッキで最も重要なカードで、基本的にはこのカードの召喚を真っ先に狙います。
理由はこのカードが墓地を肥やしつつアドバンデージを獲得できる可能性が高いからです。
ドロー効果や破壊効果でアドバンデージの獲得率を上げるためにもデッキ枚数を減らしています。
・ブラックローズドラゴン
ルミナス+ライデンもしくはドバーグ+うさぎうららで出します。
正直、ここの枠はアークミカエルのがいいような気がしてなりません。
要検討枠です。
3.ライトロードあれこれ
「ライトロード」はLODTで登場して以来、カードプールに合わせて様々に変化しながら多くのユーザーに愛されているテーマです。
純、カオス、征竜などがあり、今では構築不可能なものもありますが、2017年6月現在は主要パーツは殆どが規制解除されて非常に構築の自由度が高いです。
先程は60枚構築に異を唱えさせていただきましたが、構築次第では全然ありだと思います。
今回はハイドランダーとシラユキを主軸に構築しましたが、ご存知の方も多いと思われますが「ライトロード」には多くの切り札が存在します。
強力な全体除去効果を持つ言わずと知れた「裁きの龍」
COTDで登場した墓地利用を防ぐシラユキと相性抜群の「戒めの龍」
光属性と闇属性が多く採用されていることからカオスモンスターの召喚も容易です。
白黒ギミックもリンク召喚と相性が良く、一層強力になりました。
こんな感じでライトロードはいろんなカードを軸にデッキを組むことが出来ます。
現環境では少し厳しいですが、今後のカードプールや環境の変化によってはライトロードで勝つためのデッキを組むことも出来ると思いますし、フリーなどで楽しく遊ぶためのデッキも組むことが出来ます。
目的に応じて多種多様なデッキを構築できるこのテーマはとても魅力的ですので、是非とも組んでみては如何でしょうか。
今回の記事はその中の1つであるハイドラシラユキライロの魅力が一つでも伝わればいいなと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。